成績アップの秘訣~基礎と実践のバランス「中学社会#8~中国・四国地方~」 勉強が好きになる小中高生向け学習塾「札幌自学塾」

 

 

 

 

 

前回 近畿地方

 

 

 

1.中国・四国地方の自然

 

地形

中国地方の中央部には、東西にわたって中国山地が走ります。

 

中国山地は高原を含むなだらかな山地です。

 

 

四国地方にも東西に四国山地が走っています。

 

こちらは険しい山地になっています。

 

 

 

この四国山地を刻み込み狭い峡谷をつくって徳島へ流れるのが吉野川です。

 

また高知県の四万十川は自然がそのまま残り、「日本最後の清流」と呼ばれています。

 

 

 

一方、平野は瀬戸内海沿岸に岡山平野讃岐平野が広がっています。

 

そして南四国には唯一、高知平野が開けています。

 

 

 

そのほかには、日本一の砂丘と言われる鳥取砂丘、瀬戸内海に浮かぶ多くの島々などが観光資源としても有名です。

 

 

 

 

気候

中国・四国地方の気候は、中国山地と四国山地を境に山陰・瀬戸内・南四国の3つの地域に区分して比較すると分かりやすくなります。

 

 

 

▼山陰地方

 

山陰地方は日本海に面しています。

 

そのため冬には日本海の湿った空気と、大陸からの冷たい北西季節風の影響で冬に雪や雨が多く降るという特徴があります。

 

 

 

▼瀬戸内海地方

 

瀬戸内海地方は中国山地と四国山地に囲まれています。

 

そのため冬の北西季節風は中国山地に、夏の南東季節風は四国山地によってさえぎられ、年降水量が少ないという特色を持ちます。

 

 

 

▼南四国地方

 

夏の季節風に加えて、梅雨前線や台風の影響を強く受ける地域です。

 

夏から秋にかけて多くの雨が降り、日本でも有数の降水量の多い地域となっています。

 

 

また沖合を流れる黒潮(日本海流)の影響で、冬でも温暖という特徴もあります。

 

 

 

 

このように、降水量の特色が3つの地域ではっきりと分かれるということをおさえておきましょう。

 

 

 

 

2.中国・四国地方の農業

ここからは中国・四国地方の農業を自然と関連づけてみていきましょう。

 

 

瀬戸内海地方は降水量が少なく、また日照時間が長い地域です。

 

このような特徴はかんきつ類の栽培に適しており、愛媛県はミカン類の生産が多くなっています

 

瀬戸内海沿岸部の丘陵地帯の斜面には多くのミカン畑が見られます。

 

 

南四国の高知県は冬でも温暖です。

 

この気候を利用して高知平野ではビニルハウスを利用した促成栽培が行われています

 

本来、夏が旬であるナスやピーマンを冬や春に高値で出荷できるのが利点です。

 

 

鳥取砂丘の周辺では、砂地を開発してかんがい設備をつくり、畑に変えていきました。

 

ここでは野菜が多く栽培され、ラッキョウの生産が有名です。

 

 

また降水量の少ない瀬戸内海地方でも、かんがい設備をつくって農業が行われてきました。

 

古くからのかんがい設備として知られるのが、讃岐平野のため池です。

 

讃岐平野には大きな川が流れていないので、このような利用方法になりました。

 

讃岐平野のある香川県は、ため池の数が非常に多いことで知られています。

 

 

 

 

3.中国・四国地方の工業

中国・四国地方でもっとも工業が発達しているのは、瀬戸内海沿岸です。

 

ここは港が整備され、原料や製品の輸送に便利な地域になっています。

 

 

特に中国地方に有名な工業都市が並んでいます。

 

コンビナートの町として知られるのが岡山県の倉敷市で、水島地区に多くの工場が集結しています

 

鉄鋼、自動車、石油化学工業がさかんで、日本を代表する工業都市です。

 

 

また山口県の岩国市や周南市にも石油化学のコンビナートが見られます

 

これらの石油化学コンビナート地帯では、石油タンクや多くの工場、火力発電所が集まり、それぞれパイプラインで結ばれています。

 

 

それから中国・四国地方の中心都市である広島市とその周辺部には、自動車工業やその関連の工場が多く集まっています。

 

これら一帯の地域は瀬戸内工業地域とよばれています。

 

 

 

 

 

4.中国・四国地方のまとめ

 

▼自然

 

・なだらかな中国山地と、険しい四国山地

 

・四国山地を刻む吉野川「日本最後の清流」四万十川

 

・広い平野は岡山平野、讃岐平野、高知平野

 

・山陰地方は北西季節風で冬の降水量が多い

 

 

・瀬戸内海地方は2つの山地に季節風がさえぎられ、年降水量が少ない

 

 

・南四国地方は南東季節風、梅雨前線、台風の影響で降水量が非常に多い

 

 

 

▼農業

 

・降水量の少ない瀬戸内海沿岸の愛媛県はミカン

 

・冬でも温暖な南四国高知県は促成栽培のナスやピーマン

 

・砂丘地帯を開発した鳥取のラッキョウ。

 

・降水量の少ない讃岐平野は、古くからため池でかんがい。

 

 

 

▼工業

 

倉敷の水島地区は日本有数のコンビナートで、鉄鋼、自動車、石油化学。

 

・広島及び周辺部の自動車。

 

・山口県岩国、周南の石油化学。

 

 

 

 

 

次回は「九州地方」です!

 

 

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