1.近畿地方の自然
地形
近畿地方の北部、京都府には丹波高地があり、南部の紀伊半島には紀伊山地が長く続いています。
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そして中央部には、大阪平野、京都盆地、近江盆地、奈良盆地などが分布しています。
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近江盆地の特に深いところに水がたまってできたのが琵琶湖です。
琵琶湖は日本一大きな湖として有名ですね。
この琵琶湖から流れ出て大阪湾にそそぐ淀川は、京阪神の生活用水に欠かせない水を提供しているので、琵琶湖は近畿の水がめと言われています。
気候
日本海に面している北部は、北西季節風の影響を受けて冬に雪や雨が多く降ります。
中部は、比較的降水量が少ない地域になっています。
また、盆地のところでは気温の年較差が大きいという特徴もあります。
南部の紀伊山地の南側は、夏の季節風や梅雨前線、台風の影響で、日本でも有数の降水量の多い地域となっています。
また、黒潮(日本海流)の影響で冬でも温暖な気候が特徴です。
2.近畿地方の農林水産業
近畿地方の中央部は農業がさかんです。
兵庫県の播磨平野は米の産地として知られています。
ですが降水量が少ないこともあり、平野の東部にはかんがい用のため池が多くつくられています。
兵庫県はこのため池の数が日本一です。
和歌山県北部の沿岸地帯は、愛媛県と並ぶミカンの山地として有名です。
ミカンの生産高は和歌山県が日本一になっています。
一方、降水量の多い紀伊山地には、吉野スギなど森林がよく育成しており日本有数の林業地帯を形成しています。
また、リアス海岸の志摩半島沿岸では、おだやかな入江を利用した真珠の養殖が行われており、特に英虞湾(あごわん)が有名です。
3.近畿地方の工業
近畿地方の工業の中心は、中京、京浜と並ぶ日本三大工業地帯のひとつ阪神工業地帯です。
港の整備された大阪や神戸に加えて、尼崎、堺などの工業都市があり、機械や金属など重工業が発達しています。
堺では石油化学のコンビナートも見られます。
阪神工業地帯から続くように、西側の播磨地域には姫路、加古川、南側の和歌山にはそれぞれ鉄鋼業が発達しています。
また大阪市に隣接する東大阪市周辺は中小企業の工場が数多くあり、機械や部品、日用品などの質の高い製品をつくり続けています。
それらの製品は高いシェアを誇り、モノづくりの町として評価されています。
ここで一つ注意です。
三重県の四日市ですが、名古屋に近いこともあって中京工業地帯(中部地方)の一角として扱われています。
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四日市は日本有数の石油化学コンビナートです。
4.近畿地方のまとめ
▼自然
・北部には丹波高地、南部の紀伊半島には紀伊山地。
・中部には平野や盆地が並ぶ。
・日本一大きい湖の琵琶湖は近畿の水がめ。
▼農林水産業
・米の産地播磨平野の東部はため池が多い。
・和歌山はミカンの生産が日本一。
・紀伊山地は日本有数の林業地帯。
・志摩半島ではリアス海岸の入江を利用した真珠養殖。
▼工業
・三大工業地帯の一つ阪神工業地帯の工業都市は、神戸、尼崎、大阪、堺。
・鉄鋼業の発達した姫路、加古川、和歌山。
・東大阪は中小企業の多いモノづくりの町。
・石油化学コンビナートの四日市は中京工業地帯の一角。
次回は「中国・四国地方」です!
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