成績アップの秘訣~基礎と実践のバランス「中学理科#156~物質どうしの化学変化~」 勉強が好きになる小中高生向け学習塾「札幌自学塾」

 

 

 

 

 

前回 アンモニアの噴水実験

 

 

 

 

1.化学変化とは

 

▼化学変化

 

物質をつくる原子の組み合わせが変化し、性質の異なる別の物質が生じること。

 

組み合わせが変わるだけで、原子の数や種類は変化しない!

 

  

 

化学変化の反対語は「物理変化」や「状態変化」です。

 

状態変化は「分子同士のつながりの強さ」が変わるだけで、原子の組み合わせが変化することはありません。

 

 

 

 

2.物質どうしが結びつく反応

 

▼化合

 

2種類以上の物質が結びついて1種類の物質になること。

 

※現在はあまり用いない用語となっています。

 

  

 

 

例1)鉄と硫黄の結びつく反応

反応のようす:鉄+硫黄→硫化鉄

 

 

鉄と硫黄(黄色)の粉末を混ぜ合わせて加熱すると、鉄と硫黄は結びつき硫化鉄(黒色)となります。↓

 

 

 

脱脂綿で軽くふたをしておきます。

 

→硫黄の蒸気や粉末が試験管外に出るのを防ぐため。

 

 

 

・鉄と硫化鉄は性質がまったく異なります。↓

 

 

硫化鉄

電気を通すか

通す

通さない

磁石に引き寄せられるか

引き寄せられる

引き寄せられない

塩酸を加える

水素が発生

硫化水素が発生

(においがある・無色)

   

※特に「鉄+塩酸→水素」「硫化鉄+塩酸→硫化水素」の反応は大事!

 

 

・鉄と硫黄の粉末を加熱すると、その反応により熱が発生します。(発熱反応

 

 

・そのため、途中で加熱をやめても反応が続いていきます。

 

 

 

 

例2)銅と硫黄の結びつく反応

反応のようす:銅+硫黄→硫化銅

 

 

硫黄の蒸気の中に熱した銅板を入れると、はげしく化合の反応が起こり硫化銅(黒色)ができます。

 

 

 

・銅と硫化銅は性質がまったく異なります。↓

 

 

硫化銅

赤色(赤褐色)

黒色

電気を通すか

通す

通さない

磨くと

金属光沢が出る

光沢は出ない

 
   

 

・銅と硫化銅で共通するのはともに塩酸と反応しないということです。

 

(いっぱんに金属は塩酸と反応して水素を発生させるものが多い)

 

 

 

・もう1つ共通するのは、ともに磁石に引きよせられないということです。

 

(磁石に引きよせられる金属は鉄・ニッケルなど限られた金属のみです)

 

 

 

 

 

- POINT -

 

・化学変化とは原子の組み合わせが変わり、性質の異なる物質ができること。

 

・化学変化では「何と何が反応して、どのような物質ができるのか」を覚えよう。 

 

 

 

 

次回は「鉄の精錬」です!

 

 

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