1.アンモニアの性質
アンモニアには以下のような性質があります。
①水によく溶ける。
②空気より軽い。
③水に溶けるとアルカリ性を示す。
④刺激臭がある。
⑤有毒。
などなど・・・
これらの性質のうち①~③を利用して噴水の実験を行います。
2.噴水実験の原理
丸底フラスコにアンモニアを満たして↓のようにセットします。
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スポイトには水を入れておきます。
ここで、スポイトでフラスコ内に水を入れます。
アンモニアは非常に水に溶けやすいので、このスポイトで加えた水にも溶けてしまいます。↓
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フラスコ内のアンモニアは大きく減少。
つまりフラスコ内の気圧が減少します。
一方で、水そうの水には周囲の空気(=大気)による圧力がはたらいています。
フラスコ内部の気圧が下がり、大気による圧力の方が高くなると、水そうの水面が押し下げられます。
すると水そうの水はガラス管に入り込み、まるで噴水のようになります。↓
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では、水そうの水にフェノールフタレイン溶液を加えておくとどうなるでしょう。
フェノールフタレイン溶液はアルカリ性に反応して赤色へと変化する薬品です。
▼フェノールフタレイン溶液
もともとは無色です。
酸性⇒無色のまま 中性⇒無色のまま アルカリ性⇒赤色に変化
という変化をします。
アンモニアは水に溶けるとアルカリ性です。
よって赤色の噴水ができることになります。↓
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■噴水ができたのは・・・
・アンモニアがスポイトで加えた水に溶けて、丸底フラスコ内部の気圧が下がったから。
(アンモニアに水に溶けやすい性質があるのが原因ともいえる)
■噴水が赤色になるのは・・・
・アンモニアは水に溶けるとアルカリ性。
・フェノールフタレイン溶液がアルカリと反応して赤色になるため。
次回は「物質どうしの化学変化」です!
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