1.密度
▼密度
物体の単位体積当たり(多くの場合「1cm³あたり」または「1Lあたり」)の質量。
中学でよく出てくる単位は以下の2つ。
・g/cm³(グラム毎立方センチメートル)
・g/L(グラム毎リットル)
たとえば人口密度という言葉について。
「人口密度が高い」=「人がたくさん集まっている」=ぎゅうぎゅう
「人口密度が低い」=「人がほとんど集まっていない」=スカスカ
という違いがありますよね。
理科での「密度」も同じです。
「1cm³」や「1L」という大きさの中にどれだけその物質がつまっているか
を表します。
たとえば、同じ形、同じ大きさの発泡スチロールと鉄では
・発泡スチロールはスカスカ
・鉄はぎゅうぎゅう
と、つまり方に違いがあります。(同じ大きさでも重さが違う)
言いかえると
・発泡スチロールの密度は小さい
・鉄の密度は大きい
ということになるのです。
▼密度を求める式
密度(g/cm³)= 質量(g)÷ 体積(cm³)
密度(g/L)= 質量(g)÷ 体積(L)
2.水に浮く・沈む
▼水の密度
水の密度は1g/cm³。
※これ以外の物質の密度は覚える必要はない。
水に浮く・沈む物体
水に浮くか沈むかは、密度が水よりも大きいか小さいかで決まります。
・水に浮く物体・・・密度が水より小さいもの(1g/cm³より小)
・水に沈む物体・・・密度が水より大きいもの(1g/cm³より大)
3.密度のグラフの見方
次のグラフはある物体A~Iの体積と質量を測定したものを表しています。
このようなグラフのポイントは「各点に向かって原点から直線を引く」ことです。
上のグラフの場合、原点から点A~Iに向かって引いてみると↓のようになります。
ここから次の①~③のことが言えます。
①同じ直線上にある物体は「同じ物質」でできている
「同じ直線上にあるもの」=「密度が互いに等しいもの」です。
よって物質が同じと言えます。
・A、G、Iは同じ物質
・C、Eは同じ物質
ということです。↓
②直線の傾きが急なほど密度は大きい
このグラフの場合、もっとも密度が大きい物質はB、小さい物質はHです。
③水の密度は1g/cm³
A、G、Iは密度を計算すると1g/cm³になります。
すなわちA、G、Iは水であると考えられます。
A、G、Iを通る直線よりも
・傾きが大きい「B、C、Eを通る各直線」は水に沈む物質でできている。
・傾きが小さい「D、F、Hを通る各直線」は水に浮く物質でできている。
と言えます。↓
・水の密度は「1g/cm³」。
・水に浮く物体・・・密度が水より小さい。
・水に沈む物体・・・密度が水より大きい。
次回は「密度の計算問題」です!