成績アップの秘訣~基礎と実践のバランス「中学理科#126~電流計と電圧計の使い方~」 勉強が好きになる小中高生向け学習塾「札幌自学塾」 

 

 

 

 

 

前回 電流回路

 

 

 

1.電流計・電圧計の使い方

 

電流計の使い方

■ 測定したいところと直列につなぐ

 

・枝分かれがなければ電流の大きさは一定だから。

 

・ちなみに、電流計は非常に電気抵抗が小さいです(ゼロではない)。

 

 

 

■ 電流計の4つの端子

 

・+端子が1つ、残りの3つを-端子といいます。

 

・-端子は「50mA」「500mA」「5A」の3種類があります。

 

・たとえば「50mA」の-端子を使うと、最大50mAまで電流を測定できますよ、という意味です。

 

・実験開始時、はじめはどんな大きさの電流が流れるかわからないので、余裕をもって「5A」の-端子を使いましょう。

 

→ 大きな電流が流れて電流計が壊れるのを防ぐため。

 

 

 

■導線のつなぎ方

 

+端子は電源装置の+極側に、-端子は電源装置の-極側につなぎます。

 

 

 

 

電圧計の使い方

■ 測定したいところと並列につなぐ

 

・電圧計は非常に電気抵抗が大きいです。

 

→ なので電流はほとんど流れません(ゼロではない)。

 

 

 

■ 電圧計の4つの端子

 

・+端子が1つ、-端子が3つあります。

 

・-端子は「3V」「15V」「300V」の3種類があります。

 

・たとえば「15V」の-端子を使うと、最大15Vまで電流を測定できますよ、という意味です。

 

・-端子の選び方は電流計と同じで、一番大きな「300V」の端子から使いましょう。

 

 

 

■導線のつなぎ方

 

電流計と同じです。

 

+端子は電源装置の+極側に、-端子は電源装置の-極側につなぎます。

 

 

 

 

2.目盛りの読み方

 

電流計や電圧計だけでなく、温度計やメスシリンダーなどの器具には、目盛りの読み方・書き方にルールがあります。

 

 

 

【目盛りを読む(書く)ときのルール】

 

1目盛りの10分の1の位まで数字を書く。

 

 

 

 

例1

電流計の測定結果で、↓のような目盛りを差したとします。

 

 

 

 

この測定では5A端子を用いているので、上の数字で読み取ります。

 

つまり答えは1.5A・・・・・・ではダメなんです!

 

 

目盛りを読むときは1目盛りの10分の1の位までです。

 

 

5A端子を用いたときの1目盛りは0.1Aです。

 

0.1Aの10分の1は0.01Aです。

 

この「0.01」という数字は、小数第2位まで書かれた数字です。

 

 

したがって目盛りを読む(書く)ときは、小数第2位まで書かなければなりません。

 

 

よって正しい読み方は「1.5A」ではなく、「1.50A」となります。

 

 

 

例2

電圧計を使って↓のような測定結果が得られたとしましょう。

 

 

 

 

この測定では300V端子を用いていますが、目盛りには300の文字がありません。

 

こういった場合は、「3」を「300」として読み取ります。

 

 

目盛りを読むときのルールは同じで1目盛りの10分の1の位までです。

 

 

300V端子を用いたときの1目盛りは10Vです。

 

「10V」の10分の1は「1V」です。

 

 

したがって目盛りを読む(書く)ときは、「1の位まで」でいいことになります。

 

 

よって正解は「120V」となります。

 

 

 

- POINT -

 

・電流計、電圧計の「つなぎ方」「-端子の使う順番」「導線のつなぎ方」をおさえておこう。

 

・目盛りを読むときは「1目盛りの10分の1の位まで」書くようにしよう。