1.電流計・電圧計の使い方
電流計の使い方
■ 測定したいところと直列につなぐ
・枝分かれがなければ電流の大きさは一定だから。
・ちなみに、電流計は非常に電気抵抗が小さいです(ゼロではない)。
■ 電流計の4つの端子
・+端子が1つ、残りの3つを-端子といいます。
・-端子は「50mA」「500mA」「5A」の3種類があります。
・たとえば「50mA」の-端子を使うと、最大50mAまで電流を測定できますよ、という意味です。
・実験開始時、はじめはどんな大きさの電流が流れるかわからないので、余裕をもって「5A」の-端子を使いましょう。
→ 大きな電流が流れて電流計が壊れるのを防ぐため。
■導線のつなぎ方
・+端子は電源装置の+極側に、-端子は電源装置の-極側につなぎます。
電圧計の使い方
■ 測定したいところと並列につなぐ
・電圧計は非常に電気抵抗が大きいです。
→ なので電流はほとんど流れません(ゼロではない)。
■ 電圧計の4つの端子
・+端子が1つ、-端子が3つあります。
・-端子は「3V」「15V」「300V」の3種類があります。
・たとえば「15V」の-端子を使うと、最大15Vまで電流を測定できますよ、という意味です。
・-端子の選び方は電流計と同じで、一番大きな「300V」の端子から使いましょう。
■導線のつなぎ方
電流計と同じです。
・+端子は電源装置の+極側に、-端子は電源装置の-極側につなぎます。
2.目盛りの読み方
電流計や電圧計だけでなく、温度計やメスシリンダーなどの器具には、目盛りの読み方・書き方にルールがあります。
【目盛りを読む(書く)ときのルール】
1目盛りの10分の1の位まで数字を書く。
例1
電流計の測定結果で、↓のような目盛りを差したとします。
この測定では5A端子を用いているので、上の数字で読み取ります。
つまり答えは1.5A・・・・・・ではダメなんです!
目盛りを読むときは「1目盛りの10分の1の位まで」です。
5A端子を用いたときの1目盛りは0.1Aです。
0.1Aの10分の1は0.01Aです。
この「0.01」という数字は、小数第2位まで書かれた数字です。
したがって目盛りを読む(書く)ときは、小数第2位まで書かなければなりません。
よって正しい読み方は「1.5A」ではなく、「1.50A」となります。
例2
電圧計を使って↓のような測定結果が得られたとしましょう。
この測定では300V端子を用いていますが、目盛りには300の文字がありません。
こういった場合は、「3」を「300」として読み取ります。
目盛りを読むときのルールは同じで「1目盛りの10分の1の位まで」です。
300V端子を用いたときの1目盛りは10Vです。
「10V」の10分の1は「1V」です。
したがって目盛りを読む(書く)ときは、「1の位まで」でいいことになります。
よって正解は「120V」となります。
・電流計、電圧計の「つなぎ方」「-端子の使う順番」「導線のつなぎ方」をおさえておこう。
・目盛りを読むときは「1目盛りの10分の1の位まで」書くようにしよう。