1.光の性質
光の性質には
①光の直進 ②光の反射 ③光の屈折
の3つがあります。
光の直進
●光の直進
光は同じ物質を通る限り、まっすぐ進み続ける。
たとえば・・・
・空気中を進み続けている限り光は直進し続けます。
・水中を進み続けている限り光は直進し続けます。
これが光のもっとも基本的な性質です。
光の反射
●光の反射
光が物体に当たってはね返ること。
光はモノに当たるとはね返ります。
この現象を光の反射といいます。
多くのモノが光をはね返します。
たとえば水面がきらきらしているのは、水に当たった光が反射しているからです。
なかでも光をよく反射するのが鏡。
鏡に1本の光線を当てると↓の図のように進みます。
鏡に向かってきた光を入射光、はね返っていった光を反射光といいます。
ここで鏡に垂線を引いてみましょう。↓
この垂線はとても重要です。
「光の反射・屈折」の問題では垂線を引く癖をつけましょう。
「光と垂線の間にできる角」には名前がついています。↓
反射が起こるときには、必ず「入射角=反射角」が成り立ちます。
●光の反射の法則
入射角=反射角となるように光は反射する。
2.光の反射の作図
例題
点Pから出た光が、鏡で反射して目に入るようすを作図しなさい。
作図手順は3つです。
手順1.鏡に映る点Pを作図する。
鏡の前に箱を置いたとしましょう。
このとき鏡に映った箱のことを像といいます。↓
箱が鏡からある程度離れているとき、鏡の中の像も同じ分だけ鏡から離れているように見えます。↓
これを図に表してみましょう。↓
点Pは鏡と離れています。
それと同じ距離だけ鏡の中のP(P’とします)も鏡から離れています。
鏡を対象の軸として線対称な位置にあるように見えるということです。
P’の位置に実際に何かがあるわけではありません。
このような像を特に虚像といいます。
手順2.点P’と目を線で結ぶ
P’から出た光が目に入る、と考えます。↓
手順3.手順2の線と鏡の交わる点が光の反射ポイント
手順2ではP’から目に向かって光が進んだ、として線を引きました。
しかし本当はPから光が出ています。
よって実際の光の進み方は↓のようになっています。
これでPから出た光が、鏡で反射して目に入るようすが作図できました。
・光の反射では「入射角=反射角」となっている。
・物体が鏡から離れているとき、鏡に映る像も同じ距離だけ鏡から離れているように見える。