成績アップの秘訣~基礎と実践のバランス「中学理科#90~力の分解~」 勉強が好きになる小中高生向け学習塾「札幌自学塾」 

 

1.力の表し方

重力や摩擦力、磁力などの物体にはたらく「力」。

 

力は「大きさ」「向き」「作用点」の3つの要素があります。(力の3要素と呼ぶ)

 

 

 

これを表すためには矢印を使います。

 

 

 

 

・力の向き・・・・力の加わる方向のこと。

 

・力の大きさ・・・単位は【N】(ニュートン)。

 

・作用点・・・・・力のはたらく場所のこと。

 

 

 

 

2.力の分解

 ●力の分解

 

1つの力を2つ以上の力に分けること。

 

 

 

 ●分力

 

力の分解によって分けられた力のこと。

 

 

 

力の分解の作図手順

ある力F直線ℓの方向と直線mの方向に分解するとします。

 

 

 

 

 

 

 

 

① と平行な直線を引く。(Fの矢印の先端を通るように)↓

 

 

 

 

 

 

 

 

② mと平行な直線を引く。(Fの矢印の先端を通るように)↓

 

 

 

 

 

 

 

③ ここまでの手順で平行四辺形ができていますね。この平行四辺形の辺が分力です。↓

 

 

 

 

 

 

 

 

3.斜面上の物体の力の分解

作図の問いでは、「斜面上の物体にはたらく重力を分解」という出題がもっとも多いです。

 

↓の図の重力を分解してみましょう。

 

 

 

 

 

 

この場合、分解する方向は

 

 

「斜面に平行な方向」と「斜面に垂直な方向」

 

 

であることがほとんどです。↓

 

 

 

 

 

 

斜面上の物体の重力を分解する作図手順

先程と同様の手順で平行四辺形をつくります。

 

(分解したい重力が平行四辺形の対角線になるように・・・)

 

 

 

 

この長方形の辺が分力となります。

 

 

 

 

- POINT -

 

・力の分解

 

→ 矢印の先端を通るように平行四辺形を作図。

 

  (分解したい力が平行四辺形の対角線になるようにする)

次回は「分力と三平方の定理」です!