1.力の表し方
重力や摩擦力、磁力などの物体にはたらく「力」。
力は「大きさ」「向き」「作用点」の3つの要素があります。(力の3要素と呼ぶ)
これを表すためには矢印を使います。
・力の向き・・・・力の加わる方向のこと。
・力の大きさ・・・単位は【N】(ニュートン)。
・作用点・・・・・力のはたらく場所のこと。
2.力の分解
●力の分解
1つの力を2つ以上の力に分けること。
●分力
力の分解によって分けられた力のこと。
力の分解の作図手順
ある力Fを直線ℓの方向と直線mの方向に分解するとします。
① ℓと平行な直線を引く。(Fの矢印の先端を通るように)↓
② mと平行な直線を引く。(Fの矢印の先端を通るように)↓
③ ここまでの手順で平行四辺形ができていますね。この平行四辺形の辺が分力です。↓
3.斜面上の物体の力の分解
作図の問いでは、「斜面上の物体にはたらく重力を分解」という出題がもっとも多いです。
↓の図の重力を分解してみましょう。
この場合、分解する方向は
「斜面に平行な方向」と「斜面に垂直な方向」
であることがほとんどです。↓
斜面上の物体の重力を分解する作図手順
先程と同様の手順で平行四辺形をつくります。
(分解したい重力が平行四辺形の対角線になるように・・・)
この長方形の辺が分力となります。
・力の分解
→ 矢印の先端を通るように平行四辺形を作図。
(分解したい力が平行四辺形の対角線になるようにする)
次回は「分力と三平方の定理」です!